プミポン国王のご退院に寄せて
世界でもっとも即位期間の長いプミポン・アドゥンヤデート国王が退院なされました。
10月半ばに入院されてからのおよそひと月、新聞やテレビといったメディアはもちろん、国王陛下の早期ご回復を願う声は街のあちこちで聞かれました。
入院されていたシリラート病院へのお見舞いばかりでなく、バンコクでは駅などの公共スポットに記帳所が設けられ、常に誰かしらが記帳している…という光景が見受けられました。
写真は、観光客なら一度は利用する、BTS(スカイトレイン)・サイアム駅のホーム上です。スクンビット線とシーロム線を乗り継ぐことのできる駅ですので、ご記憶の方も多いでしょう。
国王陛下は昨年も、入院されることがありました。
その都度、ウチのアパートの管理人のオバサマやタイの友人に話を聞くと、
「陛下は大変な苦労をされている方だから…」
と国王をいたわりつつ、でも絶対に大丈夫!という答えが返ってきます。
ああ、愛されているなぁ、心が一つだなぁ…と、むしろチャランポランなワタクシはタイの国民性への憧れすら感じてしまうわけです。
それは、日々行われる午前8時と午後6時の国歌斉唱の際も然り。
んが! このたびは一部に“現実”を見たというか、少々ショッキングな事態に出くわしました。
場所はスクンビットのソイX(密告するわけじゃないから詳細はナシ、ね)を奥まった小さなビアバー群。
共通の屋根はあるけれども、壁はなし…というほとんど客はファラン(欧米人)ばかりの店が10件程度ひしめき合っているところです。
日本の友人との待ち合わせに出向いたそのとき、各バーのテレビが夕方6時の国歌を流し始めました。
タイに長くいるがゆえの条件反射と申しますか、「ハッ!」として『気をつけ?!』しちゃったのはワタクシくらい。
そこで働く周囲のタイ人女性たちは開店準備や化粧に余念がないというか、ほとんど無視!の状態だったのです。
周囲を見渡してもホントに、誰一人として国歌斉唱のポーズを決めていない…おそらく彼女たちも別の場所でこの時間帯に出くわせばきちんと直立不動なんでしょうけど…何かものすごい本音を見てしまったという気分に苛まれました。
と同時に、ワタクシが「タイってイイなぁ」と思っていた要素の一つが打ち砕かれちゃったのも事実。
バンコクに長く居るとはいえ、ワタクシなんぞはまだまだ甘いンだろうなぁ…と反省しつつ、少々更新を怠っていたこの【萌えタイ】、再度仕切り直し!であります。