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タイの栄光...よりも正常化を!

そして二つめは、対戦相手が日本人だったこと。これが今回の特赦に少なからず影響しているように思えます。

概ね、タイ人は日本人に好意的です。これは同じアジア人でありながら経済、産業、技術等の面で欧米列強(←古いなぁ)に肩を並べているという点と、にもかかわらず、タイを訪れる中国人や韓国人のように突然怒鳴ることや、見下した扱いをしないからだと思います。 (前回の記事:「釈然としないシリポン仮釈放」)

 何とか放送再開したiTV(現TiTV)でも大特集

だからこそ、日本人に勝つということは(特定アジアにおける猛烈な対抗心とは異なって)素直に喜ばしいし、矯正局に「タイに栄光をもたらした」とまで言わしめてしまうのでしょう。

ただ、ここでワタクシなりに気を付けなくちゃなぁーと思うのは、普段は何事もマイペンライ、微笑みの国と称されるタイであっても、立場が変わるとその態度も180度異なります。

具体的には、周辺のラオス、カンボジア、ちょっと離れてフィリピンあたりの人々に対して、タイ人(もっと限定して言えばバンコクっ子)は冷たい、間違いなく見下しています。経済的、国家的に発展している我々とは比べものにならない...くらいの態度をヘーキでとるわけです。

つまり、先日の世界戦の相手が日本人ではなく、周辺の東南アジアの選手であったならば、ここまで話題にはならなかったであろうし、「特赦適用の仮釈放」も実現しなかったンじゃねーの?と思います。

釈然としない最大の理由は、まさに現在のお国事情。

クーデター後の政情は依然混沌とし国民の信頼も低く、先日下された憲法裁判の判決では、負けたタイ愛国党支持者の不満を解くためか、またまた「恩赦」案が取りざたされるなど、ヘロヘロな状態であることに変わりありません。

スポーツはオリンピックを例に挙げるまでもなく、国威発揚の極めて有効な手段として持ち上げられることはしばしばありますが、先の「タイに栄光をもたらした」に関しては、そこまで褒めるか矯正局がっ!というのが率直な印象。

国の現状に対する不安、不満、不平を削ぐ狙いが多少なりともあったとするならば、クーデター後も変わらない汚職警官、汚職役人をもっと取り締まったほうが効果的!な気がするのであります。

ブロークンダウン・パレス/「バンコク・ヒルトン」という地獄

※刑務所の実態も踏まえて、この辺の事情をイメージしたい人は、映画『ブロークンダウン・パレス』や書籍『「バンコク・ヒルトン」という地獄 - 女囚サンドラの告白』を探してみるとよいでしょう。



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