止めちゃうの? タイのエリートカード
奇しくも先月、『大丈夫なの? タイのエリートカード』というタイトルで、まっことにセンエツながら記させていただきました「タイランドエリートカード」が存続の危機に立たされているようです。タイポスト紙は、これをなんと1面トップで伝えたそうです。
現政府は、タイランドエリートカードをクーデターで倒されたタクシン政権の“負の遺産”とみなしているのでしょうか、それとも負の遺産として“利用”したいのでしょうか?
現時点では、タイポスト紙の「中止の方向で検討、首相の賛意も得ている」との報道を、副首相兼財務相は“否定”しているとのことですが、その一方で観光スポーツ省に“存続についての検討”を命じたことは事実だそうです。ま、国としての体面を保つためには、現時点ではこのように広報しておくしかテはないやね。
存続か廃止か...クーデター前の導入とは言えども、当時の“政府”が音頭をとって始めた制度であることには違いないため、
・タイおよび政府の信用失墜(←やっぱタイはいい加減だよねー)
・タイにとっての利益 (←ワリが合わねーよ、クラップ)
この2点が天秤にかけられ...否、重要な課題として検討されているそうです。
すでに同カードをお持ちの方には申し訳ないのですが、一時食指が動いたワタクシとしては、
「嗚呼、あン時、買わなくて良かったぁ」
というのが正直なところ。コロシーアム閉店後の屋台で、タイ人を交えて行った深夜の密談(笑)は無駄ではなかったとホッとしている次第です。
ワタクシが思うに、タイランドエリートカードの“落としどころ”は、現政府が民意をどう読むか?ってトコにあるかと思います。カードを廃止(ないしは新規会員の募集を中止)することで、大多数を占めるタイの中流以下の人々の支持を得られると判断すれば、やめるでしょう。
「これはガイジンさんのため制度だろ?」って思うなかれ。
クーデター以降、機会あるごとに喧伝されてきた“足るを知る”精神も少なからず影響していると思うのですよ。
「タクシンは金儲けのために悪いことをいっぱいやったので追い出しました。我々(現政府)は質実剛健、タイ庶民のために働きます...」ってな感じね。
というのも、同カードがタイにとってホントに利益がなく、現政府が“中止”を大前提に考えているならば、密かに中止にしちゃえばイイだけのこと。プレスに対するリークも広報もマッタク必要ありません。
既存会員には「入会時の権利は保護します」で、いいじゃない。だって現会員数は1700名余り。タイを訪れる外国人観光客の総数から言えば、これは極めて少数派。その既存会員の権利すら保護できないようなら、本来、観光立国なんてあり得ねーぞ、という誹りは免れないでしょう。
ま、上記のタイランドエリートカードに関する“検討”報道が、タイポスト紙によるスーパースクープであるならば、また見方は変わってくるのですが、“1面トップに掲載”という点がどうもにおう...ワケです。大きく扱って、世論を見よ...というニホヒ...です。
下駄を預けられた格好の観光スポーツ省がどういう判断を見せるのか。ワタクシ的には上記斜体で記した方向に落ち着くような気がするのですが、みなさんはどう思います?
■出典:バンコク週報WEB版・タイランドエリートカード、存続に赤信号
http://www.bangkokshuho.com/news.asp?articleid=944
