邦人向けメディアはどう出る?
バンコク週報WEB版によりますと、遅ればせながらというかようやく、『性犯罪報道に関するガイドライン説明書が発行』されたそうです。タイでは、『被害者の人権を無視したもの』がとにかく多い。記事の指摘にあるように、『強姦事件、家庭内暴力、同性愛』等に関する報道ではこの傾向が顕著です。
被害者は、事件そのものの被害にとどまらず、その後の報道によって“二重の被害”を被ることになります。このことは、過去の記事でも記したとおりです。
■参考:タイでコケると大恥かきます! http://moethai.net/2006/10/post_40.html
今回、件のガイドラインができたからといって、タイにおける犯罪報道事情が少なくとも被害者にとって一気に好転することは考えられません。とってナンボの視聴率、売ってナンボの紙媒体...からすれば、途上国にありがちなえげつない記事から離れることはできないからです。
もし、IMFの優等生たるタイが本気で報道事情を変えようとするなら、それこそ王国たる伝家の宝刀、
を振りかざせばよいだけのこと。自社媒体による“犯罪報道の犯罪”を防ぐ努力もせずに、「報道の自由に対する挑戦だぁ」などとぬかす資格はナイ、と思うわけです。
さて、前置きがヒジョーに長くなりました。実はここからが本題。
タイの邦字メディアも、この国の三面記事的、かつスキャンダラスな報道手法にすっかり毒されてしまったのか、被害者の人権を無視した記事が実に多いのです。
被害者がタイ人なら、もっと言えば日本人以外の“ガイジン”なら実名を出そうが、どのように被害を受けたのか克明に記そうと(≒タイメディアの記事を克明に翻訳しようと)関係ナイ...そんなふうに思っているフシが見受けられます。
ワタクシとしてはさびしいかぎりなのですが、そうした記事を送り出している記者...というより担当デスクはどんな気持ちでいるのでしょう。
先述の『ガイドライン』、つまらない“しがらみ”なしに率先できるのは、むしろ邦字メディアだと思うのですが...。
■出典:バンコク週報WEB版・性犯罪報道でガイドライン策定
http://www.bangkokshuho.com/news.asp?articleid=782