メディア in バンコク・『タイ自由ランド』
クライアントからの広告出稿があるからこそ、フリーペーパーは事業として成り立っているわけです。 でも、あまりにも“広告・宣伝”しすぎちゃうと、読者からバレバレ、言葉は悪いけど提灯記事みたくなってしまうので、お得な情報をいかに客観的に見せるか読ませるかってことが編集者のウデの見せ所でもあります。
久しぶりに日本に戻って、地下鉄駅構内等にあるフリーペーパーの類をチェックしましたが、日本はその辺の“巧み”さが進んでいて、広告料金に応じて、本編(編集面)で扱ってもらえるもの、そうでないものなど、さまざまな出稿体系があることに気づきました。
で、バンコクのフリーペーパー。まずは直球型の『タイ自由ランド』です。
たぶん日本のフリーペーパーに慣れた方はびっくりするのではないでしょうか。編集面の記事欄には、
「詳しくは下記の広告まで」
「左の広告参照で」
「電話は右面の広告内で」
といった具合で、もう広告&編集直結。言ってみれば広告を出さないと記事にならないという、超“直球”型のフリーペーパーなのです。
上記引用文でもお分かりのように、参照先へ導く「書式」すら決まっていません。バンコクで初めて手にしたときはビックリしました。
通常、読み手の手間を省くという考え方なら、編集記事&広告は同一紙面上にあることが望ましいわけです。んが!『タイ自由ランド』はそんなことお構いなし。記事が25面で広告が17面なんてこともザラ。ただし、これを
“紙面を積極的にめくらせることで、他の記事や広告も読ませる”
という戦略に基づいて編集しているなら、なかなかどうして、やり手だなぁと思います。
さておき、じゃあ『タイ自由ランド』がダメか...というと意外と便利なんですね、コレが。
“ああ、こんな商売が始まったのか”
“こんなところに食べ物屋ができたのか”
というネタに関しては編集が気取っていないぶん(そこまで手が回らない!?)、わかりやすい。むしろ、編集記事を読むと苛立つこともあるので、ワタクシはまず広告スペースを一望する、というスタイルをとっております。
発行は隔週(毎月5日/20日)。バンコクへの留学や初めての赴任で来られた方にはそこそこ役に立つと思います。